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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ちょうど2年

たびたびお伝えしているオオベソオウムガイの発生状況です。

ついに…今日か明日には孵化しそうです!

 

昨日から今朝にかけて大きな変化がありました。卵黄(矢印)がかなり縮んだのです。

昨日の同時刻と比較するとその差は歴然。

24時間でここまで縮むとは驚き…。

この卵黄がもう少し吸収されると孵化します(最後はポロッと脱落します)

ちなみに胚はこの矢印の方向から観察しています(画像は別の胚)

思えば、ニューカレドニアにオオベソオウムガイ採集に行ったのがちょうど2年前。

ちなみに、なぜか私は踏ん張っていますが、この時は作業は特に何もしていません…

ふくらはぎ だけが仕事しているかのように主張していますけど(笑)

現地の水族館スタッフがオオベソオウムガイのトラップを引き上げている間、私はロープの整理。

このあと日本に連れて帰って水槽に搬入。

しばらくして交接、産卵…そして搬入から14ヶ月後、雌が最後に産んだのが今回のオオベソオウムガイの卵だったのです。

産卵から孵化まで10ヶ月…ニューカレドニアの採集からちょうど2年ですね。

長かったような短かったような…

 

採集から次世代の繁殖まで観察を続ける機会はそう多くはないので(私はオウムガイ類では今回が初めてです)今回の孵化は特に楽しみにしています。

【飼育研究部 森滝丈也】

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