鳥羽の菅島沖で採集されたオスのテヅルモヅル(セノテヅルモヅル)です。
真っ暗な水槽の中で腕を伸ばしきっていました。
一方、こちらは同一個体の朝の様子。
普段はあまり見ることのできない恰好をしていました。
少し説明しづらいのですが…
クルクルとコンパクトに丸めた腕に、分岐した細かな腕先がぺったりと絡みついた恰好…とでも言えばよいでしょうか。
普段はもう少し腕を伸ばしているので、これほどまでモジャモジャに絡まった姿はなかなか珍しい。
同じ水槽にはもう1匹のテヅルモヅル(♀)がいるのですが、こんな姿になっているところは見たことがありません。
個体差なのか、性差なのか…
とにかく、細かな腕の先端をぺったりと絡みつかせる恰好は、今のところこの♂個体だけで確認しています。
それも、活アミ(小さなエビに似た生物)を餌に与えると、その数日後にこんな恰好をしていることが多いような…
ちゃんと統計を取っているわけではありませんが。
何かしらの意味があるのではないかと見込んでいます。