母さんオオグソクムシはまだ子供を産む気配は見せておりません。
数日は安定しているんじゃないかと…根拠はありませんが。
…あれ?
このオオグソクムシ、左の複眼に何か付いているじゃないですか。
実は、採集したときに既に気がついていたのですが、ゴミかヒドロ虫かと思っていました。
それを、まじまじ見れば…まさか
コケムシ(外肛動物)とは1mm以下の小さな個虫が集まって群体をつくる水棲無脊椎動物です。
探せばあちらこちらに多種多様いろいろな姿のコケムシが目につきますが、深海に棲むコケムシはまだまだ研究が進んでいないようで、水族館に搬入される深海生物に付着しているコケムシを見つけると、それだけで興奮してしまいます(笑)
拡大するとなかなか美しい姿をしています。これは櫛口目コケムシの仲間ですね。
実は、以前にもオオグソクムシの幼体に付着した櫛口目コケムシを見つけて、研究者に問い合わせたことがあるのですが、やはり珍しい、ほとんど情報の無い種類のようでした。
その時、見つけたのはこんなコケムシ(Triticella属の一種)です。
Triticella属は個虫が筒状で細い軸で起立するのが特徴です。
興味深いのは、今回、母さんオオグソクムシから見つかったコケムシは、これとは姿が違う(おそらく属が異なる)コケムシのように見えること。
コケムシ屋さん(コケムシ研究者)にまた、問い合わせてみることにします。
楽しみです。