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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ざりがにっきv.//.v「ストラクチャー考察」

ストラクチャーの意味といえば沢山の使われ方がありますが、元釣り人の私的には生き物の隠れ家や身を寄り添う場所といった意味で使っています。

というわけで、どこかの釣りバカのような釣り日記になるのかというとそうではありません。

シミズが隠れ家の話=ザリガニの話というわけです。

↑この方程式がすぐ思い浮かんだあなたはなかなかの鳥羽水族館通です(*´・ω・`)b

 

さて、ザリガニは夜行性です。

日中はどこかの暗がりや狭い場所でじっとしています。

水族館は基本的に日中開館し、お客様に生きものをご覧いただきます。

この事から、水族館でザリガニを展示する=隠れている姿を見てもらう。ということになります。

 

照明を落とし、ザリガニ達の時間感覚を狂わせ、昼夜逆転させると言った展示方法もありますが、現在の鳥羽水族館ザリガニコーナーでは現実的ではありません。

 

そこで重要になってくるのがストラクチャー。

ザリガニが日中身を寄せる隠れ家。

ザリガニがストレス無く落ち着けて、脱皮の際邪魔にならず、なおかつお客様にザリガニが隠れていてもご覧いただけるモノ。そして、水槽レイアウトイメージを崩さない。

これがなかなか難しい。

 

使えるものは石、木(沈むもの)。

偽物のプラスチック等で出来た擬岩や倒木は出来るだけ避けたい心情。いや、プライド。

また、水質を大きく変化させる材質は使用不可。コンクリートは水をアルカリに傾けるようで、閉鎖環境では管理しづらい。金属が使われているものは銅イオンに弱いザリガニに使うにはあまりにも不安。

そして、植物に関しては千切られるためストラクチャーとしては使えない。

 

これだけの制限の中目的を達成しなければならない。

 

よく使う手は、石を組んでザリガニが入れる隙間を作るという方法。

しかし、手頃な石が見つからないことが多く、崩れるとザリガニが下敷きになってしまい危険。

また、石組の際に自然と出来た隙間に無理やり体を入れるので、思った通りにお客様に見学していただけないことも多い。

 

次に使う手は、目的を達成出来そうな流木を使用する。

しかし、ザリガニは木をかじるのですぐに水が黄ばんだり、茶色い汚れが見立つようになる。

水質変化にうるさいマロン等は水替えの頻度を少な目にしているため、汚れに追い付かなくなる事が多い。

 

動物相手に思い通り行くことは本当に稀です。

ぬわぁぁぁああっ!どないせぇっちゅーねんっ!

と、頭を抱えたこともしばしば…w

何度も何度もホームセンターに通い、色んなモノを試し、試行錯誤を繰り返しました。

 

そして行き着いた今のところ最強のストラクチャー。

「植え木鉢」

(*´・ω・`)b

 

これが物凄いんですよ!

なにが凄いって、ザリガニの背丈に合わせて半分に切る事で色んなサイズのザリガニに対応できる!

そして、ちゃんと背丈を合わせて、シミズが考えるザリガニの落ち着くサイズにしてやると、狙った通りにザリガニが入ってくれる!

形がスマートなので脱皮の邪魔にもならない!

材質も素焼きなので安心!

入り口が広いのでカッコイイザリガニの姿がよく見える!

パカッと持ち上げるだけで中の掃除も楽チン!

本当に優れもの!

 

しかし、ここで問題になってくることが水槽のレイアウトイメージに合っているのか。です。

この問題は頭を抱えました。

植え木鉢は人工物。

自然を再現した水槽にはまったくもって不釣り合い。

しかし、ザリガニにとって最高のストラクチャー。

(水槽のイメージ vs ザリガニの健康…。)

 

まぁいいや!とりあえず入れてしまえっ!ヽ(*´▽)ノ♪

 

そんなこんなで鳥羽水族館ザリガニコーナーには半分に切られた植え木鉢が乱用されています(゚ー゚*)ニコッ

でも、これが意外と全然ダメって感じでもないんですよ!

もともとザリガニコーナー自体が古き良き田舎の再現という感じのコーナーイメージになっているので、意外と浮かないんです!

いや、ホントですって!

百聞は一見になんとやら!

物は試しに見に来てください!

 

P.S.

やっぱりスマホで長文飼育日記はちと大変(;つД`)

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