昨晩は宿直でした。
さて、こいつは外套膜の縁がピカピカと妖しく光ることで有名なウコンハネガイ。
現在、へんな生きもの研究所で展示中です。
実は、このウコンハネガイにはカニらしきものが隠れていることがあるのです。
以前飼育していた個体にも隠れていたことがあって、貝が死んだら正体を確かめようと思っていたんですけど…
私の休みの間に貝が死んでしまい、そのまま捨てられてしまって(保管しておくように伝えておかなかった私が悪いのですが)結局、正体はわからずじまい。
一体あれは誰だったのか…(全ての貝にいるわけではありません)
さて、昨晩、宿直の見回りでふと展示中のウコンハネガイをのぞいてみると…
お!いました!
例のカニちゃんです。
しか~し、なかなか全貌は見せてくれない。
思わせぶりのチラ見せです(笑)。
まぁ、それでも何とか体の一部だけ写真に撮ることができましたけど。
…と言っても脚だけですが。
カニでしょうか?
歩脚が4対ならカニの仲間、3対ならカニダマシ(ヤドカリ類)の仲間です。
どっちだろ?
もうちょっと見せてくれないとわからないな。
それにしても、ビラビラの外套膜がカーテンのように視界を遮って実に邪魔!
カーテンが開いたと思ってもカニ嬢は貝の内臓の裏側に隠れて白い脚しか見せてくれないし。
あぁ、このもどかしさ。
もっと、見えやすい位置に…と貝をピンセットで動かしたら…
バタンと貝殻がシャットアウト。
いきなりの閉店ガラガラ~です(笑)
ちなみに、昼間はこんな感じにウコンハネガイの外套膜は思いっきり下がっているので、中はほとんど見えません。
外套膜の向こうには確かにカニ嬢がいるのですが…
カニ嬢に会うためには、夜中に足繁く通わなければいけないのです。
そして、もうひとつ。
昨晩は、しばらく行方不明だったもう一つのカニにも再会できました。
このコは尾鷲市の海洋深層水取水施設から届けられたカニで、水深415mの深海から海水と一緒にポンプアップされてやってきました。
オウギガニの仲間だとは思うのですが、種名がわかりません。
調べているのですが今のところどれも該当しない…
もう少し調べてみますが、カニに詳しくて名前のわかる方がいればぜひ教えてください。
甲幅1センチほどの小さなカニです。
何と言っても目がキュートなんですよ、このコは(笑)
暗闇で見つめられると心が惑います。