ダイオウグソクムシ№1の死亡に関してたくさんのメールを送っていただき大変ありがとうございました。
マイナーな生きものであるダイオウグソクムシをメジャーに引き上げた立役者として№1には感謝しています。
詳細については、またあらためてお伝えできればと考えています。
さて、昨日の大雪バレンタインデー…
深海底引き網で採集されたウニが入館しました。
なにこれ…すげぇ、かっこいい。
かなり甲高でハリネズミみたいです。
熊野灘の水深600m(!)で捕獲された珍しいウニですが、残念ながら到着時には既に死んでいたので標本にすることにしました。
ところで、ウニの仲間は正形類と不正形類とに大きく分けられます。
正形類は食用のバフンウニやムラサキウニのようないわゆる「ウニ!」といった半球状の殻のグループで、不正形類はブンブク(下画像:オオブンブク)やタコノマクラ、カシパンの仲間ですね。
不正形ウニは砂地や泥地に多く分布し、多くの種で口が体の前方に、肛門が後方に位置してます。
今回の深海ウニもこの不正形類で、かなり特徴的な姿…
ところが種名がわからない…
そこでウニに詳しい知人に訊ねて調べたところHeterobrissusの属のウニであることが判明しました。
この仲間は1種がフィリピン近海に分布することが知られていますが、日本近海(三重県)に分布記録があるのかは今のところ不明です。
熊野灘では年に1個体ぐらい採集されるかされない頻度ですが、確実に分布はしているようです。しかし正式な報告はまだ無いかもしれません(あるかもしれませんが…)。
調べます。
かなり、かっこいいウニなのでぜひ生きた状態で展示したいなぁ…
そして、こちらは裏側。
中央付近にあるのが口です。