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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

愛犬ポチ

こんばんわ。

今日はしんみり。シミズです。

 

飼育日記に書こうか書かないでおこうかすごく迷ったんですが、飼育係シミズにとって大きな出来事だったので書きたいと思います。

かなり重いし、文字だらけになりますので、苦手な方はブラウザのバックボタンを押してください。別タブで開いた方は×ボタンを押してください。

 

私、シミズのお話です。

 

 

 

生きものに興味を持ち始めたのは小学生のころ。

学校の帰り道、道路わきの水路に寄っては登校用のヘルメットをバケツ代わりに生きものを採っていました。

主に水生生物が好きだったことを覚えています。

当時流行った「ポケ○ン」は「ゼニ○メ」を選んでいました。

主にカメが好きで、イシガメ、クサガメ、アカミミガメ(ミドリガメ)は飼育したことがあります。

生きものを飼育するということに目覚めたのもそのころです。

今でも鮮明に覚えています。ミドリガメを飼っていて、手を洗わなかったせいか高熱を出して寝込んだことを。

 

子供のころの「生きもの」に対する記憶というのはなかなか鮮明に覚えているものなんですよね。

 

いろんな生きものを捕まえてきては水槽に入れて遊び半分で楽しんでいました。

そのころはただ何も考えず水槽に放り込み餌をやって水を替えていればいい、と考えていたと思います。

そんな中、一匹の家族が増えました。

 

柴犬の「ポチ」です。女の子です。命名は私です。

今まで水槽に入るような小さな生き物しか飼ったことがなかった私にとって、犬を飼うということには特別な感情があった気がします。

 

ワガママな私の願いから我が家に招くことになった時、ポチは幼犬でした。

室内で飼いたい!と両親に願いましたが許してもらえず、幼犬の間だけなら玄関(室内)で飼ってもいいと言われたことを覚えています。

皆がリビングでテレビを見て談笑しているときも、暗い玄関でポチを眺めていたことを覚えています。本当に可愛かった。

よくわからないながらもミルクを作り、初めて飲んだとき感動したことを覚えています。

獣医からもらった謎のチューブに入った薬のようなものを指にとり、口をこじ開けて舐めさせて、どうしたら嫌がらずに舐めさせることが出来るのかと試行錯誤して、指に薬をつけて出せば舐めてくれるようになったことを覚えています。

散歩はまだ出来ないからと、運動不足を解消させるために玄関で一緒に走り回ったことを覚えています。

夜鳴きがひどいときは叱ってみたり、横にいてみたり、泣き止む方法を考えたこともあります。

散歩の許可が出てからは毎日のように外を走り回りました。

芸もある程度は教えました。「おすわり」「お手」「待て」。出来るようになるたびに興奮しました。

 

ポチは今まで飼った事がある生きものたちとは良い意味で違った刺激を私にくれました。

 

中学生になってからは部活で帰りが遅くなりましたが、暗くなっても待っててくれたポチ。

高校生になって私の寮生活が始まったため、長期休暇の時にしか会えなくなっても、帰るとあいかわらず嬉しそうに興奮するポチ。

鳥羽水族館に就職してからは、忙しく実家に帰ることも減ったため一年に一回程度の頻度でしか会えなくなりましたが、本当に、本当にいい子でした。

 

そんなポチが今日、亡くなりました。

享年15年。大往生でした。

 

今思えば、ポチのおかげで動物を飼育するということに「真剣に」向き合い、飼育係になるという目標ができたといっても過言ではありません。

ポチのおかげで、人間以外の生きものも自ら考え、楽しみ、生きているということを学んだといっても過言ではありません。

今の飼育係シミズが存在するのはポチのおかげだったといっても過言ではありません。

本当に良い家族でした。

 

子供のころの生きものと触れ合う時間。

それはとても大切なことだと思っています。

この気持ちを現代の子供たちにも伝えて行きたいですね。

 

 

 

話は変わりますが、飼育係という仕事をしていると「別れ」を沢山経験します。

 

「生あるものはいつか死ぬ。」

「出会いがあれば別れがある。」

 

沢山の自分を慰める言葉を考えましたが、やはりいつになっても慣れないものです。

 

「この経験が今を、未来を作る。」

 

水族館や動物園で、今では当たり前のように見ることが出来る、当時では未知なる生きものたちを長期飼育できるようになった経緯には出会いと別れが沢山あったのだと思います。

そうやって、同じ地球に生活する、普通に生活していれば絶対に「生」で目にすることの出来ない生きものたちを子供から大人まで多くの方々に伝えていくことが飼育係の使命だと思っています。

そして、保護、繁殖を目指し、今近くにいる生きものたちを含め、未来の子供たちにも伝える努力をする。

水族館はそうあってほしいですね。

 

 

 

はぁ・・・。

泣きつかれた・・・w

 

こんなこと公式ブログで書くなよ!と怒られるかもしれませんが、飼育係シミズにとって大きな節目でもあるような気がしたので書かせていただきました。

長文駄文で申し訳ありません。画面が滲んで読めません!w

ここまでお付き合い頂いた方、ありがとうございました。

 

 

 

さて、明日からもポウちゃんクウちゃん&ザリガニたちと遊びまくるとしましょうっ!

飼育係シミズ、がんばりまーーーすっ!!!

おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S

ここに書いたことはあくまで私個人の勝手な思いです。

皆それぞれ考えは違うと思いますので軽く聞き流しておいてください。

よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S

ポチ。ありがとう。ゆっくりおやすみ。

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