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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

へんな生きもの ゾウクラゲ

先日の日曜日、深海トロール漁船に乗せていただき生物採集してきました。

今回も色々と興味深い「へんな生きもの」に出会えましたが、中でも一番の驚きはコレ!

シミズくんのツイートでも紹介されていましたが「ゾウクラゲ」!

私は初めて見ました。いやぁ感動しました!

 

水族館に戻って標本に固定したら少し縮んだのですが、取れたばかりのときは、こんな感じ。

50cmほどあったでしょうか(左すみに見えているのはウミフクロウの仲間)。

ゾウクラゲはクラゲと名がつきますが、実はクラゲの仲間ではなく貝(軟体動物)なのですよ。

ゼラチン質の体で海中をフワフワと漂っているようです。

貝というには申し訳程度、小さな帽子のような貝殻を背面に持ちます(私の手首あたり)。

 

ちなみに、大海原をフワフワ漂うゾウクラゲは狙ってもなかなか採集できません。

だからこの貝殻もかなりの珍品らしく、シェルコレクターの間では高値で取引されると聞きました。

 

 

ちょっと迫力の頭部をアップ。触角と眼らしきものや口が見えますね。

ゾウと言うより…どこか馬面(ウマヅラ)!?

標本瓶の中で…カオナシのものまね(笑)

 

ゾウクラゲに近縁な仲間(科は違いますが)にハダカゾウクラゲってのも。

ハダカなだけに、この仲間は貝殻は持ちません。

 

これは以前採集されたハダカゾウクラゲ。

こちらの方がゾウっぽいですね。つぶらな瞳がキュートです。

こんなフワフワなゾウクラゲ類を生きたまま飼育できれば楽しいでしょうね。

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