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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ハリガネムシ

最近、マイナーなネタが続いています…。

同僚からは、また汚い生きものネタ書いた!(笑)と言われています(汚いって…)

で、少しは気にしつつ、今日くらいは「かわいいネタ」を探そうと水槽の潜水掃除していたのですが…

ふと水面から顔をあげるとなぜかそこに館長の姿が。

案の定、「知り合いがヒモみたいなヘンな生きものを見つけたらしいけど、要る?」とのこと。

ヘンな生きもの→もりたき…って、なんてありがたいことでしょう。潜水中の私を探してわざわざ告げに来ていただけるとは…(笑)

状況を聞けば、今朝、20㎝ぐらいのヒモみたいな生きものが金ダライの中を泳いでいた、とか。

正体はすぐにピン!ときました。ハリガネムシでしょう。

秋になると時々見かけます↓このハリガネムシは淡水にすむ水生生物ですが、幼生の時期は昆虫類(カマキリなど)に寄生して過ごします。そして成虫になると流れの緩やかな川などで自由生活を送るようになり、水中で交尾・産卵を行ないます。

ハリガネムシに寄生されたカマキリが普段は近寄らないはずの水辺に近づくようになるのは、水の生活に戻ろうとするハリガネムシに操られているからだと考えられています。水に触れるとカマキリのお腹の中からハリガネムシの成虫がスルスルと出てくるのです。

水中で卵が孵化すると、幼虫は水生昆虫に寄生して、その水生昆虫がカマキリなどに食べられ、その体内で成虫になって、ある時期になると水辺に誘い出して水中生活に戻る…実によくできています。

 

今回のハリガネムシは、庭に置いてあった金ダライの中で泳いでいたそうです。

昨日までは金ダライの中には何もいなかったはずが、台風の大雨で水が満ちて気付けば2匹のハリガネムシが泳いでいたそうです。

もしかしたら、台風一過、庭で水の満ちた金ダライを見つけたカマキリが、ハリガネムシに操られるまま近づいていったのかもしれません。

ハリガネムシ↓

手に乗せてみました。ハリガネムシはさておき…おぉ、改めて見ると立派な「ますかけ線」じゃないですか!(自画自賛) (ますかけ線…知能線と感情線が一つになった手相)

ますかけ線の人は、自分が目指すものがハッキリ定まると、それはもう、すごい勢いで道が開けていく相だそうで…

興味の湧くものや気持ちが高まるものに対し、ずば抜けて、頭や集中力がはたらく相だそうで…

気持ちが乗ると、その世界観にどっぷりとつかる方が多いそうで…

あぁ、これはやっぱり、このままヘンな生きものネタで突っ走れということなのでしょうね(キッパリ)

ふと見ると、2匹のハリガネムシがこんがらがっていました。

そういえばハリガネムシは雌雄異体だそうです。この2匹が雌雄で、このまま産卵すれば面白いですね。

その時はまたこの日記で紹介したいと思います。

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