先日の日記で書き込んだ発生中のオオベソオウムガイですが…
休み明けの今朝、卵の中で死んでいるのに気がつきました。
順調に成長していたはずなのに…残念です。少し残った卵黄が「おしゃぶり」みたいで悲しいです。
元々、飼育下における孵化率はかなり低いのですが、発生初期(殻が形成される頃)で死ぬことがほとんどで、今回のように孵化が近くなって死ぬことは少ないのですが…。
撮影や観察のために何度か卵を触って向きを変えたのが良くなかったのか?などと考えてしまいます。
よく見ると、最近作られた殻のあたりに黒い傷があります。外套膜に何かしらの異常があったのかもしれません。
これでオオベソオウムガイの1月産卵分はすべてダメという結果になりました。2月分の卵も全部ダメだったので、3月以降産卵分に期待です。
そういえば、そのダメだった2月分の卵の中に、直前まで生きていたと思われる胚がひとつあったなぁ。
実は、産卵して数ヶ月経過した頃に、いつも卵の中身をチェックしているのですけど、卵黄と軟体部が既に腐っていて卵殻の中には小さな貝殻だけしか残っていないのがほとんどのパターン。
ところが、この胚は死んで間がなかったので、組織がちゃんと残っていました。表情もよくわかります。
これは、なかなか貴重なショット。正面から見た姿になります(貝殻は取れて無くなっています)。
胚はこれぐらいの時期に卵の中で死んでしまうことが多いんですよねぇ。何でだろ。
…と、いつもより凹み気味の朝でしたが、嬉しいニュースもひとつありました。
現在飼育継続中の当館生まれのオウムガイP150が2月から産卵していますが、これまではどれもが中身がなかったり、卵殻が未形成だったりの異常卵ばかり。
それが今朝、水槽の壁面にしっかりと産み付けられていた卵を発見!
完全に良い形だとは言えませんが、とりあえず卵黄は入っているようです。通算8個目にして、どうにかこうにかまともな産卵ができたのです。
万が一、これが孵化したなんてことになれば、すごいことなんですけどねぇ…かなり気は早いのですが、期待!!