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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

グソクくん、胚!

全国のグソクマニアの皆さん、こんにちは!

さて。先々週の火曜日に、オオグソクムシが抱卵しているのを見つけたぜ!イェ~イ!と書き込みましたが、それから2週間。果たして卵は正常に発生が進んでいるのか、毎日気になっていました。

「覆卵葉」越しに卵の形はなんとかわかるものの、さすがに詳細は観察できません。(画像は2週間前のオオグソクムシ)

そこで、本日、意を決して母親から卵を一つ失敬して、観察してみることにしたのです。

脚の付け根から伸びる覆卵葉は、互いに重なり合っています。そこで、腹節にいちばん近い覆卵葉を(スカートをたくし上げるように)そっと持ち上げ、あらわになった卵を一つ取り出しました。卵は親とつながっているわけではないので、ポロリと簡単に取り出せます。

さっそく、取り出した卵を観察してみました。すると…

ドヒャ~!!予想以上にきちんと発生が進んでいるじゃありませんか。感動!

画像の上部(目盛の上側)にあるのがオオグソクムシの胚です。この画像だと左側が頭部で、ちょうど少し背を曲げたオオグソクムシが仰向けになっているように見えます。胚には7対の歩脚もでき始めていますね。矢印の先にはうっすらと眼も見えています。わかりますか?

ちなみに一目盛が0.05mmなので、現在、胚の大きさは2.8~3.0mmぐらいでしょうか。

 

次に卵の方向を変えて、胚を上から見てみました。…あ、これは残念。光の加減ではっきりとは見えないなぁ。肉眼ではもう少しはっきりと見えたので、残念です。

ちなみに、右側が頭部で左側にうっすらと歩脚が写っています。赤い矢印は眼です。

今回、予想以上にきちんと発生が進んでいたのがわかり、今後の成長がますます楽しみになってきました。

卵は親から取り出しても発生が進むので(たぶん)このまま観察を続けます。情報が少ないので、どれぐらいで孵化するのかわかりませんが、変化があればまたお伝えします。

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