先日、日本動物学会第94回山形大会の席で感謝状をいただきました。
これは
・鳥羽水族館がオウムガイの長期飼育と繁殖において成果を上げ、得られたオウムガイ胚の標本を提供して世界的に例のない複数の研究に貢献したこと
・ダイオウグソクムシなど自ら情報発信に務め、水族館の動物を用いた動画配信の先駆けとして、科学コミュニケーションや無脊椎動物学の一般化に大きく貢献したこと
・熊野灘の深海生物相について精力的なサンプリングと水族館での展示をおこない、多くの未記載種の発見と新記載に貢献したこと
など、これまで多くの動物学会員の研究と教育活動へ尽力したということで研究者から推薦され、贈呈されたものです。
この10年ほどの取り組みが評価されて非常に有難い限りです。
【オウムガイの胚殻】
【鳥羽水族館に献名されたシダムシDendrogaster tobasuii】
水族館が所属する団体とは異なりますが、動物学の発展のために少しでも役割が果たせるよう、これからも積極的に協力していきたいと考えています。
※公益社団法人日本動物学会は動物科学研究の発展と普及を目的とする学術団体で、会員は大学や研究所に所属する研究者や大学院生をはじめとして、小・中学校や高等学校の教員で構成されます。
【飼育研究部 森滝丈也】