鳥羽水族館では、水族館に泊まる宿直という業務があります。
ざっくり説明すると、夜間に設備や生きもの、セキュリティー等のトラブルがないかを警備さんと共にチェックします。
当直の方々はハプニングを1つや2つ経験するモノなのですが、私はこれまでビックリするくらい何事もなく終わっていました。
そう、あの日の宿直までは・・・
まだ肌寒さが残る3月の夜。私はバックヤードを巡回していました。
バックヤードはとても薄暗く、機械音が響き渡っています。
そこで私は思いました。
スマホの夜間撮影モードでバックヤードを撮影するとどうなるんだろう?
※フラッシュモードは一切使用していません。
試しにパシャリ!
おぉ!めちゃくちゃ明るく見える!
(初めて使う機能に嬉しくなり、通常モードでの撮影を忘れていました。)
最近のスマホの機能はすごいなぁ。これはまた何かに使えそうです。
そう感心していると、…左側から何か妙な気配を感じました。
!?!?!?
一瞬、心臓が飛び出しそうになりました。
正体は展示されているミズダコの影(蛸影?)です。
展示側からの非常灯の光で影が大きくなってバックヤードに投影されていました。
展示側から見てみるとこんな感じです。触腕の太さも全然違いますね。
以上、宿直でビックリしたこと。ケース オブ ニッシーでした。
【飼育研究部 ニッシー】