皆さまこんにちは。まえだです。
11月28日はかのマゼランが初めて太平洋に船を進めたことから「太平洋の日」なのだそうです。
太平洋と言えばもちろん「タイヘイヨウセイウチ」ですよね!
別の種に分けるほどではないが棲んでいる地域によって微妙に体の大きさや形等に違いがあるものを区別するため、分類上「種」をさらに細かく分けた「亜種」というカテゴリーが存在します。
セイウチも亜種のレベルで見ると2亜種(もしくは3亜種。諸説あり。)に分けられます。
ポウちゃんクウちゃんはロシア極東からやってきたのでこのうち「タイヘイヨウセイウチ」に分類されます。
大西洋に暮らす「タイセイヨウセイウチ」に比べ大柄な傾向があるようですが素人(飼育係含め)には一目に分かるものではありません。
しかしこうした遺伝子の微妙な変化は何千年、何万年という長い年月をかけて起きたものです。
「種の多様性」と同じく、もしくはそれ以上に「遺伝子の多様性」は重要なもの。
「亜種」までいかずとも遺伝子の変異は私たちの身近な自然でも細かく起こっています。
例えば別の地域で採ってきたカブトムシやメダカを野に放つという行為はこうした「遺伝子の多様性」を壊してしまうれっきとした環境破壊です。
絶対にやめましょう!
【飼育研究部 まえだ】