皆さんこんにちは、ともちゃんです。
11月8日は「いい歯の日」ということで、先日も書きましたが、もう少しセイウチの歯の話を(‘ω’)ノ
セイウチのイメージと言えば、見た目のインパクトから「大きさ」と「キバ」ではないでしょうか?
キバは上顎の第一犬歯が伸長したもので、生涯伸び続けることは先日の飼育日記でも書きました。
口内には歯も生えていますが、エサを食べるときには使いません。要するに僕たち人間みたいに咀嚼はしません。
歯はエサである魚や貝を捕らえる時に使用するので、↑の写真のように口の中に手を入れても噛まれることはありません。
キバは同種間の争いに用いたり、氷上への上陸の際に使用するそうです。
セイウチの学名である「Odobenus rosmarus」は「歯で歩く海の馬(トド)」という意味で、昔の人はキバを使って氷上に上がるセイウチを見て「歯で歩いている」ように見えたのかもしれませんね。
「セイウチの天敵はホッキョクグマ」という記述をよく目にします。
最近の見解では、セイウチのキバはホッキョクグマの体を貫通させるほどの威力を持つが、セイウチの分厚い表皮にはホッキョクグマの攻撃では致命傷を与えられないため、ホッキョクグマがセイウチを狙うことは稀だそうです。
【飼育研究部 ともちゃん】