へんな生きもの研究所にあるオオクモヒトデの水槽にきれいなイソギンチャクがいます。いわゆるイワホリイソギンチャクの仲間だと思いますが、種類は元よりこのイソギンチャクがいつ、どこからやってきたかも、実ははっきりしていません。
おそらく海外から(インドネシア?)岩にくっ付いてこっそりと侵入したんじゃないかと思われます。
その存在には1,2年前から気が付いていましたが、岩の裏に隠れていることが多く、全く目立たない存在でした。
それが最近、色鮮やかに成長。大きく触手を広げていることが多くなり、水槽の中でかなり目立ってきました。
少し紫がかった触手の模様が、美しいですね。
ちなみに、半年ほど前はこんな感じでした↓↓(岩の裏に隠れていた頃)
今と比べるとずいぶん弱々しい印象ですね。
このイソギンチャクが今年の春頃から成長した背景には、同居する5匹のオオクモヒトデの存在が影響したのかもしれません。
4月から同居していますが、このオオクモヒトデ達は何しろ活発で、餌であるオキアミをモリモリ食べています。
それでこのイソギンチャクにおこぼれ(残餌あるいはクモヒトデの排泄物など)が回ってくる機会が増えたのではないでしょうか。
それが成長の一因になったのではないか…と。
いずれにしても、今後の成長が楽しみですね。
【飼育研究部 森滝丈也】