先日、小学生とおぼしきお客さまから「タッチング水槽のタコが卵を守っているから避難させてあげて下さい」と連絡が入りました。
見ると、確かに水槽の中に入れた塩ビパイプの中でメスのマダコが卵を守っています。
ご飯粒のように見えるのがマダコの卵です。
母タコは稚ダコが孵化するまで、塩ビパイプの内側に産み付けた卵塊に水流を送るなど一生懸命世話をします。卵を守っている間、母タコは餌を食べません。タッチング水槽にいると落ち着いて卵の世話ができないので、母タコと卵は塩ビパイプごと予備水槽に引っ越しさせました。
そう言えば、2週間ほど前に交接しているマダコを見かけて記録写真を撮っていましたね。
タコのオスの右側3番目の腕は交接腕になっていて、この腕を使ってメスに精子を渡します(左がオス)
個体識別はしていないので、この時のメスが産卵したのか不明ですが、塩ビパイプは同じですね。
【飼育研究部 森滝丈也】