前回はヒレアシが大きくアシカ、アザラシ、セイウチの3つの仲間に分かれていると説明をしました
今回はこの3つの見分け方を簡単に説明しましょう。
一番簡単なのはセイウチです。
特徴はなんといっても大きな牙と沢山の長いヒゲ。
ヒレアシの中で口からはみ出るほどの牙があるのはセイウチだけなので一目で分かると思います。
この牙はオス、メス両方に生えます。
ただし、水族館にはクウのように虫歯などで抜歯している子もいますので気をつけて下さい。
アシカを見た目で判断する場合は耳に注目です。
アシカの耳は耳殻、簡単に言うと耳たぶがついています。
アザラシやセイウチにはない特徴で一目で分かります。
ここでいう「アシカ」とは前回説明した「アシカ科」になるのでトドやオットセイにも共通する特徴です。
前肢が大きく長くなっているのもアシカの特徴です。
アザラシは上の2種類の特徴が当てはまらなければ判断できますが、陸に上がったときはわかりやすいです。
アザラシは脚で体を支えることが出来ないので、陸を移動するときは腹ばいで芋虫のように動きます。
前脚がガッシリしていて爪が大きいのも特徴です。
次回以降は鳥羽水で飼育している種類の特徴を紹介しましょう。
【飼育研究部 まえだ】