現在、鳥羽水族館で飼育しているオウムガイ類はパラオオウムガイ、オウムガイ、オオベソオウムガイの3種。中でもパラオオウムガイは今年 友好協力協定を結んだパラオ国際サンゴ礁センターのもと生態調査と捕獲を行なって輸送したもので、国内では当館以外の飼育施設がないため、国内唯一の展示となっています。
10月の搬入時から2ヶ月間は様子を見るために生息水温に近い17.0℃で管理していましたが、産卵誘発のため、12月8日から16-17.0℃だった水温を21.0℃ほどに上げています。
水温を上げ始めて5日後に産卵し始め、今日までに6個産卵しました。
ところが、交接自体は未確認…おそらく夜中に交接していると思われます。
オウムガイは摂餌のタイミングで交接を開始することが多いので、不思議に思っていましたが、ついに先日の給餌終了後、交接を初めて確認しました!
今回、これまで以上にたっぷりと餌を与えたのが良かったのかも!?
どんどん交接してしっかり産卵してもらいたいものです(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】