先日の土曜日、山口大学で開催された棘皮動物研究集会に参加して、以前からここで書き込んでいる鏡餅ウニPrionechinus forbesinus について発表してきました。
発表のウケも良く、色々と有意義な意見も頂けたので、今後も観察を続けていきたいと思っています。
さて。
その研究集会に出かける数日前あたりから重なるウニの数がチラホラと増え始めていました(重なる割合は日によって変動します)
その中に珍しい3段重ねが出現!これはあまり見かけたことない状態です。
これまでの観察で、下の個体がメス、上がオスであるとわかりましたが、この場合はどうなのか…?
調べてみると、予想通り下がメスでその上の2匹はオスでした(ちなみに、横にしても簡単には離れないぐらいしっかりと重なっています)
今のところ、オスがメスの上に乗るのは繁殖効率を上げるためではないか?と予想を立てていますが、通常、オスが上に乗ったメスに別のオスが近づいてくると、元からいたオスは近づいてきたオスを排除しようとします(土俵から押し出すように)
どうやら今回のオスはそれをうまくかわして元からいたオスの上に乗ることに成功したようです。
こうなると乗られた方は手も足もでませんからね(まぁ、元々、手も足もありませんけど)
【飼育研究部 森滝丈也】