頻繁に更新しているオオベソオウムガイ胚の近況です。
17日以来、卵は横倒しのままです。
画像は、ちょうどオウムガイの腹側(下側)から見ているかたちになります。
殻口に見える白い帯状の部分、ここがこの数日間で成長した殻になります。
通常、オウムガイの殻の模様は赤褐色と白色のグラデーションですが、ここだけはくっきりと色が変化していますね。
おそらく卵(胚)が横倒しになった時の刺激で、形成される殻の色が切り替わったのではないでしょうか。
最近3日間の様子を見比べると胚の成長のはやさがよくわかります。
わずか3日間でこんなに成長しました(矢印あたりを見比べてください)
卵黄も徐々に小さくなり、孵化に向けてラストスパート!といったところでしょうか(笑)
3日間で1.5mmほど成長しているので、成長速度は0.5mm/日ほどですね。
例えば、性成熟に達する直前のオウムガイの場合、殻口付近の殻の成長速度は0.08-0.12mm/日(平均0.1mm/日)程度。
ですが、小さな若い個体であれば、成長速度はさらに速いようです。
孵化前の胚であれば、この画像でわかるように毎日の変化が実感できるほどのスピードで成長します。
【飼育研究部 森滝丈也】