深海底引き網で採集されるヒトデ類の中で毎回採集できるメジャー選手は、このヤマトホシヒトデHippasteria imperialis
今回もたくさん採集できましたが、大型で収容先の確保が大変なので、今回持ち帰ったのは12匹ほど。
学名の imperialis (皇帝の、荘厳な)の意味の通り、なかなか重量感のある立派なヒトデです。
このヒトデは、古い図鑑ではゴカクホシヒトデと表記されているので、一部の水族館ではそう呼ばれることもありますが、ヤマトホシヒトデの方がエンペラーぽさ(?)が出ていて、個人的には好きですね(笑)
そんなヤマトホシヒトデですが、今回は形態異常の6腕個体が捕獲されました。腕が一本増えるだけで、どことなくかわいらしさが増しているような…(笑)
ヒトデの大きさは「輻長(ふくちょう)」(中心から腕の先までの長さ)であらわしますが、この個体で輻長128㎜。
ちなみに、大きなヤマトホシヒトデですが、同じ網で捕れるのはなぜか同じ大きさのものばかり。
若い小型個体はほとんど一緒には見つかりません。今回採集できたのもこの幅長30mmの個体が1匹だけ。
6腕のヤマトホシヒトデはミズダコ水槽でご覧頂けます。
【飼育研究部 森滝丈也】