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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

アマモ水槽の底砂から

釣りが好きです。つじです。

へんな生き物研究所にあるアマモ水槽。

立ち上げ当初からずっと僕が管理しているのですが、

当初から気になっていたことがありました。

それは、謎の砂山が定期的に出来るのです。

それがコチラ。

かれこれ設営から2年になるのですが、砂をならしてもいつもこれが出来る。

なんやこれ?

そして今日、換水をしていると異変に気が付きました。

なにかが出ています。

カメラを向けた時にはもうおさまっていたのですが、先端からひも状の砂をニュニュニュニュっと噴いていたのです。

右側に見える線香の灰みたいたのが噴出物です。

噴出はおさまったけど、ついに正体の一部を発見したぞ!と思ってピンセットで引っこ抜こうとつまんでみると

ボロッと取れた。というか先端で簡単に折れた。。?

検鏡してみました。

どうやら砂が固まっているようで、

中空構造をしています。これから砂を噴出していたみたいです。

謎の生物本体ではなかったのです。

で、気になる正体ですが、「ウミイサゴムシ」かな?と森滝氏と雑談していました。

多毛類、いわゆるゴカイの仲間には棲管と呼ばれる砂を固めた管を作るものがいます。

どうやら棲管をつくるなにかがアマモ水槽にいるようです。

この水槽は、アマモの根が定着ようにと、アマモ生息域の底砂を3cmほど敷き詰めてあります。

その中に住人が混じっていたのでしょうね。

P.S

この水槽を作る時、ウエットスーツを着て一人で底砂の採取に行きました。

泥まみれになりながら、ひたすらバケツに泥砂をつめる私。

海水浴に来たおねーさんが、絶対安全な距離を保ちながら、遠くからこちらを見ていたのが懐かしい思い出です。

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