前々回に紹介した、鏡餅のように重なった深海ウニ Prionechinus forbesianus …
一週間ほど同じ体勢が続いているのが気になるので、一度取り外して行動を観察してみようかと思い立ちました。
昨日の夕方のことです。
現在、飼育しているのは4個体。
さっそく取り外してみました。
こちらは鏡餅の下になっていた大型個体。
頂上部の棘が比較的短くて、他個体が乗っかりやすそう?です。
小型個体を取り外した直後の大型個体の肛門を見ると、ちょうど便をしていました。
肛門は重なり合う小型個体の口に近接しているので、もしかしたら繁殖行動や保育行動ではなく、小型個体は大型個体の便を食べてるために重なっているのでは?
そんな可能性も頭をよぎります。
こちらは鏡餅の上の、小型個体。
下部の棘が比較的長くしっかりしています。
4個体をバラバラに沈木の上に置き直してみました。
このウニは光を嫌うらしく、皆一目散に(四方八方に)移動して木の陰に隠れていきました。
翌日の状態が楽しみです…
そして、本日。
朝一番で水槽の様子を見に行くと…
何と!!
再び、鏡餅状態になっているではありませんか!
これは確実に何かしら意味のある行動に違いありません。
前回と同じ個体が重なっているようです。
…と言うことは、特定の個体同士で重なり合う可能性が高いのでしょうか?
上に乗った小型個体を別の水槽に移動させれば残った他の個体が代わりに乗るのでしょうか?
色々と興味深いです。
続く