釣りバカ飼育員つじです。
今年はダイオウイカの打ちあげや水揚げが多いですね。
ダイオウイカと言えば、世界最大級のイカですが、
じゃあ一番小さいイカって?
いるんですよ。日本に。世界最小のイカ
「ヒメイカ」
成長しても、全長で2~3cm程度にしかならない、
世界最小のイカです。
外套の先に粘着物質を出して、このようにピタッとくっついて生活しています。
ほとんどのイカ類の寿命は約1年です。
孵化→成長→産卵→死亡
自然界ではこのサイクルが1年周期で行われています。
しかしこのヒメイカはサイクルが非常に短く、1,2ヶ月です。(飼育経験上)
ヒメイカは釣りバカ飼育員が必死こいて採集してきたモノなのですが、
サイクルが短くてはお客様に長期間にわたってお見せできない。
で、このサイクルを水温でコントロールできないか…と考えました。
ここで水温の話。
鳥羽湾では冬の水温が最低で9℃くらいまで落ち込んで、
5月辺りから急激に上昇し、あっという間に20℃を越えていく。
20℃になると、バンバン産卵し始めるので、
低水温時に捕獲して、水槽で水温をそのまま低めに設定して管理すれば、
産卵を遅延させ、寿命が長くなるのでは?
と考えたのです。
そしてやっと、、、
ヒメイカの独立水槽を完成させました。
へんな生きもの研究所のコンセプトとしても、チラー、ポンプもオープンで展示しています。
ちなみに現在の水温設定15.0℃。
何度が適切かは試行錯誤中です。
長期飼育、できるかな?
ゴールデンウィークまっただ中ですね。
よろしければ鳥羽まで世界最小のイカを見に来て下さいませ。