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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

とても難しい給餌量のお話。

とても難しい給餌量のお話。

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

セイウチは寒い時期の発情期・交尾期へとむけて体重が増えていくことは、ボクの飼育日記でも何度か話題にしてきました。

個体差はありますが、雌雄共に増体していきます。

ポウちゃんは今季の最大体重が2月中旬で1250kgでしたが、5月1日の体重は1096kgでした。

一週間後の5月8日に1098㎏で少し増えていましたので、ここから下がることはないのかなと推察しています。

1250kgから2ヶ月半くらいで1096kgと、約160kgほど体重が減りました。

発情期が終わればそのまま暑い時期に進むにつれ、換毛が始まりますのでさらに体力を消耗します。

今季は発情期の終わりと換毛の始まりが重なったようで、うみたまごとのブリーディングローン(繁殖のための動物の貸し借り)がおわってすぐに、摂餌量が安定しないこともあったポウちゃんですが、現在はトレーニング中に活発な動きや反応が増えてきました。

 

この体重が減っていく時期は、来るとわかっていても不安になるともちゃん。

何とか下げ幅を小さくしたいとは思いますが、これも自然の摂理かなぁと思う時もあったり。

給餌量の設定については課題も多いですが、動物たちの状態に合わせて柔軟に変更することも必要だなと感じました。

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

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