前回、オオグソクムシの腹肢にウスエボシの仲間が付着していたけれど、オオグソクムシの脱皮が近そうだし、どうなっちゃうのでしょうかねぇ…という話を紹介しましたが、予想通り、昨日オオグソクムシが脱皮し始めました。
ウスエボシはここに付着しています(矢印)
オオグソクムシは半日かかって後ろ半分の脱皮を終了(オオグソクムシを含む等脚類は半分ずつ脱皮します。二相性脱皮)
案の定、ウスエボシはオオグソクムシの殻と一緒に脱ぎ捨てられてしまいました。
エボシガイ類は付着生物なので、殻と一緒に脱ぎ捨てられてしまうと、そのままでは生存は難しいと思われます。
そこで、今回は救出してシャーレ内で飼育を試みることにしました。
こちらが今回救出したウスエボシ類。
そして、こちらは2019年に見つかった個体。
少し雰囲気が異なるようにも見えるので、種類が違う可能性もありますね。いずれ、ちゃんと調べてみるつもりです。
【飼育研究部 森滝丈也】