前回、レアなテギレダコが入館したとお伝えしましたが、展示してもすぐに岩陰に隠れてしまうだろうと思っていました(タコとはそういう生きものなので…)。
ところが、こちらの意に反して非常に観察しやすい場所で落ち着いてくれたのです。
展示場所はへんな生きもの研究所のテンプライソギンチャク水槽。水槽の中にある岩の間でじっとしていて、いつ見ても同じ場所にいます。
この岩組みがたまたま居心地良かっただけかもしれませんが、こんな風にあまり動き回らないのは、もしかしたらテギレダコ本来の習性なのかもしれません。
というのも、図鑑を見るとテギレダコの特徴として「行動はのろく」「動きは緩慢で」などと解説されているからです。
確かに、テギレダコは他のタコと違って非常にのんびりとした印象を受けますね。
先日はエサにムキアサリを与えましたが、受け取る時もゆっくり、食べる時もゆっくりで…
なかなか興味深いタコです。
飼育情報が少ないので、このまま行動観察を続けていきます。
へんな生きもの研究所にお立ち寄りの際はテギレダコを是非ご覧ください。
【飼育研究部 森滝丈也】