現在、水族館にいるダイオウグソクムシの中で餌に対する反応が一番良いのは№32。
去年の3月に入館して4ヶ月ほどは絶食状態でしたが、7月あたりから順調に食べ始め、今は1,2ヶ月に1回は食べています。このペースは当館のダイオウグソクムシとしては異例。良いことです。
最近はヤリイカを好んで食べますね。普段はクールフェイスな№32ですが、餌を見つけると表情(行動)が激変します。
第1触角を立ちあげ、第2触角も根元からグルグル振り回しはじめます。
そして、普段は格納されている大顎髭(矢印)を盛んに動かして、時折、第2触角をしごいたり…
顎脚をパカパカと開閉するなど、イカの匂いにビンビン反応する姿を見せてくれます。
直前までほとんど動かなかったのに、いきなりスイッチが入ったように動き始める。この姿はいつ見ても萌えますね。
【飼育研究部 森滝丈也】