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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

白いマナマコのその後

2月に岡山県は備前市日生町の漁協から白いマナマコをいただいたと、飼育日記で紹介しましたが、覚えているでしょうか?実は、この白いナマコは到着時に環境の変化で腸(内臓)を全て吐き出してしまっていました(安心してください!ナマコではよくあることです)。

ナマコを含めた棘皮動物は再生力が強く、ナマコの場合、腸を全て吐き出しても数ヶ月で再生すると言われています。この間、もちろん何も食べず、自分の体壁のみをエネルギーに腸を再生するので、体は縮んでいきます。

この白いナマコはカエルアンコウ水槽で養生していましたが、4月に入り、そろそろ腸が再生したころではないかと、同じへんな生きもの研究所内にあるアマモ水槽へ引っ越しさせることにしました。

ここはナマコの餌になる有機物が多く含まれた底砂がたっぷり。ナマコライフを送るには快適な水槽のはず。

引っ越し後しばらくは水槽のすみでじっとしていましたが…ついに4月8日、排便を確認しました!(副館長が確認)

その後もナマコの排便は時々確認しています。どうやら無事に腸が再生したと考えて良さそうです。

定説通り、わずか2ヶ月弱で腸が再生したことになりますね。

あらためてナマコの再生力の強さには驚きました。

今後は餌をしっかり食べてグングン成長してもらいたいですね。

【飼育研究部 森滝丈也】

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