現在、コーラルリーフゾーンでコブシメを展示しています。コブシメは沖縄などの暖かい海に生息する大型のコウイカの仲間です。
先日、お客さんがコブシメを見て、「ハートのサインしてくれてるよー。」と手でハートを作って一緒に記念撮影をしていました。
イカの足は10本と言いますが、正確には4対8本の腕があり、それらは中心の背中側からお腹にかけて順番に第1~4腕と呼ばれています。さらに1対2本の触腕は普段隠れていて、エサを捕るときに伸ばします。
コブシメのハートサインは第1腕を上にあげて作ります。
これはあまり第1腕が上に上がってないので、まだハートになってない状態ですね。でも、写真を撮るためにどんどん近づいていくと、ハートが大きくなっていきます。
そう、実はこのサイン、コブシメにとっては威嚇の意味が込められているようなのです・・。
コブシメのハートサインを見かけたら、ちょっと離れてみてください。皆さんが遠ざかるとコブシメの腕が自然におりていく姿もおもしろいですよ。
【飼育研究部 つぼんぬ】