本日は「鏡開き」なのでカガミモチウニの話題です。
お正月に別の水槽で飼育していたメスのカガミモチウニを展示水槽に戻しました。
実は、このメスは行動観察のためオスと一緒に昨年1月から別の水槽で飼育していましたが、去年の夏にオスが死んでしまってずっと独りだったので、1年ぶりに元の水槽に戻すことにしたのです。このメスはカガミモチウニとしては大きめの個体なので目印がなくてもすぐに見分けがつきます(仮称ジャンボちゃん)。
移動して5日間は誰もジャンボちゃんの上に乗らなかったのですが…(矢印)
先日の金曜日の朝に見ると、オスが上に乗って「鏡餅」になっていました!
新たなペアの誕生です!
ちなみに、カガミモチウニはオスとメスの形が少し異なり(性的二形)、殻径もメスの方が大きめです。
ちなみに、2017年に9組18匹を計測した結果では、オスの殻径が平均8.13 mm (範囲5.6–9.7 mm)が対し、メスの殻径は平均13.93 mm (範囲11.0–18.0 mm)でした。
当然、ジャンボちゃんの上に乗ったオスも小さめ。
ところが、あれ?すぐ隣に周りとちょっと違う雰囲気のペアがいますね…
これは珍しい!! ほぼ同じサイズのオスとメスが重なっています。
このパターンはあまり見かけませんが、果たしてこのまま重なり続けるのか、ペア解消になるのか…
こちらの行く末も注目です。
【飼育研究部 森滝丈也】