先日の火曜日、給餌直後に珍しく私の目の前でパラオオウムガイが交接しはじめました。
交接を確認するのは久しぶりです。
※オウムガイ類の精子は20㎝以上あるヒモのような精莢(せいきょう)の中に入っていて、オスのオウムガイはその精莢を丸い精包に包んでメスに渡します。これが交接です。
最近、たまに水槽内の擬岩に産み付けられた卵を見かけることがあったのですが、交接は確認できていなかったので未授精かもと思っていましたが、これならちゃんと受精しているのかもしれませんね。
実は、現在、オウムガイ水槽の水温は低め(17℃)に設定しています。
(これは産卵頻度を抑制してできるだけ親個体の飼育日数を伸ばすためです。以前は産卵を促進するため20℃設定でした)
この温度で管理し、親個体をできるだけ長くキープしつつ、子どもの孵化にも成功すれば、バンバンザイなのですが。
【飼育研究部 森滝丈也】