先日の日曜日は紀伊長島の甚昇丸さんに乗船させていただき、恒例の沖合底曳き網採集でした。この採集は展示生物の収集と熊野灘の生物相調査を兼ねています。今回は和歌山県の新宮沖~!
深海底曳き網で採集されるヒトデ類の中で毎回採集できるメジャー選手はヤマトホシヒトデHippasteria imperialisで、今回もたくさん採集できましたが、中にはこれまででおそらく最大サイズと思われる個体も!
まさに学名の imperialis (皇帝の、荘厳な)の通り、かなりの迫力!生物調査は水族館の大事な役目ですが、こんな個体に出会うとわくわくしますね。
ヒトデの大きさは「輻長(ふくちょう)」(中心から腕の先までの長さ)であらわしますが、この個体で輻長155㎜。
直径300㎜オーバーということは、宅配ピザならLサイズに相当しますね(笑)
また、同じ海域でこんな若い小型個体も1個体採集できました。
この個体が巨大サイズになるまで、どれぐらいの年月がかかるのでしょうか…。
ジャンボちゃんは伊勢志摩の海ゾーンのミズダコ水槽で他の個体と一緒に展示しています。是非ご覧ください。
「これより大きな個体を見たことがあるよ」というタレコミ情報があれば、お知らせ下さい(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】