今朝、ダイオウグソクムシ№23の脱皮の兆候を確認しました!
体の前半部が少し白く変化しはじめているのがおわかりでしょうか?
これまでに何度か飼育日記に書きこんでいるので、ご存知の方も多いでしょうが、ダイオウグソクムシの脱皮は2016年に国内で初めて当館で確認されています。脱皮したのは№5(2月)と№13(9月)でした(2018年には江ノ島水族館さんでも脱皮したそうです)。
ダイオウグソクムシは、まず体の後半部を脱ぎ、しばらくしてから前半部を脱ぎます。その際、最初になぜか前半部の殻が白く変化することが観察により明らかになっています。
ダイオウグソクムシ№5はこんな感じでした。この後、2月12日に後半部を脱皮。2例目の№13の体色変化はこんな感じ。前半部が徐々に白くなり、兆候に気づいてからおよそ1ヶ月後の9月14日に後半部を脱皮。
過去2例と比較して予想すれば、今回は9月下旬~10月頃に脱皮するでしょうか。もう少し兆候(白変の状態)が進めば、脱皮日も予想できる…かも。
ともあれ、飼育下のダイオウグソクムシにおいて、後半部の脱皮が終了してから前半部の脱皮が成功した例はありません。
3度目の正直で、今回こそ、と願っているのですが…
【飼育研究部 森滝丈也】