先日の底引き網で採集した3匹のメダマウオノシラミ Rocinela oculata がへんな生きもの研究所のアパート水槽3号室に入室しました。
メダマウオノシラミは一時寄生性で、魚の体表に取り付いて体液を吸い、満腹になれば魚体から離れて海底に落ちて消化を待つという習性を持ちます。
空腹状態ではこんな体ですが…
魚の体液を吸ったら、こんなにもお腹がパンパンに…。驚きです。
吸血後は魚から離れて自由生活者となり、消化するまでしばらく海底でじっとすごすようです。
ちなみにメダマウオノシラミがどのような魚に、どうやって取り付くのかといった観察・研究報告はないようです。選択性があるのか?ないのか?このあたりの行動については、まだ明らかになっていないようですね。
いつか水槽内で摂餌行動を見せてくれれば面白いのですが…
【飼育研究部 森滝丈也】