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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

鏡餅ウニがたくさん採集できました

深海の沈木にはヨコエビだけではなく、多様な生物が暮らし、独特な生態系を作りだしています。その中でも私が一番好きな生物は鏡餅ウニ(仮称)Prionechinus forbesianus 直径2cm以下のウニです。

木を餌とするウニ自体、珍しいですが、さらに、飼育を通じて、鏡餅のように重なるという謎の習性が初めて明らかになりました(飼育日記で何度も紹介していますね)。これまでの観察から「重なった下の個体がメスで上がオス」「オスはメスよりも小型」「重なっている雌雄はどちらも性成熟しているので行動は繫殖に関係する」と考えています。

先日の採集では過去最高となる30数匹がまとまって採集できました!(水深280m)

水槽に入れてしばらくはどれも重なっていなかったのですが…

今朝見ると12組も「鏡餅」になっているじゃないですか!見えているだけでこれだけ。あちらこちらでカップル誕生(矢印)

ちなみに、繁殖行動だと推察してますが、今のところ水槽内で産卵(繁殖)は確認していません。

【飼育研究部 森滝丈也】

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