鳥羽水族館の前には、海が広がっています。
ここで私はクラゲ採集をしているのですが、季節によって会えるクラゲが違うんです。冬には、オワンクラゲやウリクラゲを多くみかけます。春から夏にはミズクラゲ。春と秋にはカブトクラゲといった具合です。もちろん、しっかり観察をすればもっと沢山の種類のクラゲが見つかります。
先日、出勤途中の歩道から海をみると穏やかな海が広がっていました。長年の勘で、こんな時にはクラゲが流れていることが多いんです。
さっそく岸壁に向かってみると…やはりこの日はクラゲの当たり日でした。
流れてくるのは、カブトクラゲ。そのカブトクラゲを食べるアミガサクラゲ。ピョコピョコ動くのはカラカサクラゲのようです。
その中に、一見カブトクラゲに似たクラゲを発見しました。よく見るとそれは「チョウクラゲ」。以前は100匹単位で捕まえたこともあるクラゲなのですが、ここ最近はあまり見かけなかった種類です。
さっそくクラゲ掬い棒で、カブトクラゲとチョウクラゲをスカウト。その日のうちに展示水槽へ収容しました。どちらのクラゲも光に当たると櫛板がキラキラと反射してとってもキレイですよ。
【飼育研究部 たかむら】