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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

パラオオウムガイ№85が産卵しました

先日の火曜日、給餌後に交接しはじめたパラオオウムガイ№88と№85

交接の際、オウムガイ類のオスは丸い精包をメスに渡しますが、この精包の中に精子が入った細長いカプセル(精莢)が入っています(画像はオオベソオウムガイのもの)

交接直後のNo.85を確認すると、受け取った精包はすでに破れてしまったのか中身の精莢だけが見えていました(矢印)

交接後の精莢はいつもきれいにウネウネと折りたたまれていますが、どうやっているのかホントに不思議~(笑)

それから4日後の土曜日。再び確認すると精莢はかなり崩壊していました(矢印)

この精莢の中にある精子が卵と受精するわけですが、果たしてどのタイミングで卵に到達するのでしょうか?実はまだハッキリとはわかっていないようです(私は排卵した卵を産み付けるタイミングじゃないかと予想していますが)

これは近いうちに産卵するんじゃ…?そんな風にぼんやりと考えていたところ、次の日の朝、水槽を見ると、№85が産卵しているじゃないですか!産卵直後のようです。おぉ!これはなかなか見る機会がない貴重なシーンです。しかも観察/撮影しやすい位置だし!

今回、№85は一度に3ヶ産卵しました。

…というわけで、今回、交接から産卵まで、初めて一連の流れを確認することができました。

【飼育研究部 森滝丈也】

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