カワウソ担当になってはや5年、最近までは平和に過ごしていました。
ですが先日、使われなくなったおもちゃを回収しに飼育場へ入ると、なにかいつもと少し違う空気。
気のせいだろう。とプールに沈んだおもちゃに手を伸ばすと、流木の影からマーボーが「フッ!!」と噛もうとしてくるではありませんか。…今まではそんなこと無かったのに。
それかというもの、僕がドア越しにいても匂いをかいでは大きな声で威嚇してきます。その声を聞いたカワウソベテランI次長がボソッと「一回嫌われるとずっと嫌われたままだぞ。おめでとう。ニヤリ」かなり落ち込みました。
カワウソ担当の日が少なくなって警戒されているのか?はたまた他個体の健康チェックのため、マーボーの隣の飼育場によく出入りしていたので、僕を敵と認識したのか?嫌われたキッカケはわかりません。ですが、嫌っているのは見た目か匂いかのどちらなんだろうと考えました。
まずは匂いではないかと普段通りの長靴で近づくと案の定威嚇してきます。そこでカワウソの担当若手女子のNさんに、「ごめん。嫌だと思うけど、ちょっと長靴貸してくれない?」NさんのOKをもらい、その長靴で飼育場のドアに近づいても、全く威嚇されません。ほんと匂いに敏感な生きものです。急に嫌われ、原因もわからず、カワウソ飼育の難しさを痛感しました。Nさんの長靴を借りてばかりいられないので、次の方法を探っていきます。
【りゅー】