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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

鳥羽湾の水深30mから

本日もいつもお世話になっている菅島の漁師(幸進丸)さんから生物を頂きました。

私はGWイベントのミーティング中で受け取りにいけなかったのですが、後から聞くと鳥羽湾の水深30mで獲れたようです。

採集物は…タカアシガニ(画像は今回の採集物ではありません)

珍しく水深30mという比較的浅い場所で獲れたそうです。タカアシガニは春は比較的浅い場所まで上がってくるようですね。

一緒に獲れたものは、もうひとつ。

殻径5㎝ほどのヤマタカタコノマクラ…のはずですが。

本来このウニは少し深い場所に棲息する種類(水深60-300m)として知られています。

タカアシガニとは別の場所(水深40m)で獲れたそうですが、こんな浅い場所での採集例、私は初耳です。

それよりも、鳥羽湾にヤマタカタコノマクラが棲息していることを今回初めて知りました(外海の熊野灘では見つかります)

それと、もう一種はメナガグソクムシ。

深海底引き網で採集されることがあるのですが、コイツも水深40mあたりから。

複眼が格好良すぎ!ブツブツ恐怖症の皆さんごめんなさい。

今回は一見すれば鳥羽湾の採集物とは思えない面々ばかりでした。

【飼育研究部 森滝丈也】

 

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