さて昨日の続きです。
骨軸が長いながらも砂中に潜り込んでしまうアカウミサボテンに着目し、
観察を行いました。何を観察するかというと、砂中より飛び出している部分の長さを計測していきます。
例えば上の画像であれば、記録は12cmとなります。(右の数字はスケールとして使っています)
この撮影(記録)を1時間に1回とし、96時間(4日間)の観察を行いました。
そして、計96回分のデータをグラフ化してみました↓
横軸は時間(時系列)を表し、縦軸は長さを表しています。
左から右へ進むにつれて、アカウミサボテンがどのように伸長しているかを表しているわけです。
(スマホの方は画像タップして拡大して見て下さい)
実はこのアカウミサボテンには決まったリズムがなくて適当に伸縮していると思いこんでいましたが、
これを見てはっとしました。
どうやら48時間前後のリズムがありそうです。
アカウミサボテンを飼育しているウミサボテン水槽は、(ややこしくてすみませんw)
夜行性であるウミサボテンを開館中に伸長させる為に昼夜逆転照明を設置しています。
この得られた結果(グラフ)に照射時間を加えてみると、
照射中でも消灯中でも伸長していることがわかります。
ここでもうひとつはっとしました。
照明を点灯してから約10時間後に伸長運動が始まっているようにも思えます。
【まとめ】
:48時間前後のサイクルがあることが示唆された
:照明点灯開始から10時間前後に伸長運動が始まるような気がする
法則は何もないかと思っていましたが、グラフ化することで見えてくるものがあるものですね。
今回の日記は研究発表チックになってしまいましたが、タイムリーにかつ簡易的にまとめておきたかったので投稿しました。
飼育研究部 つじ