へんな生きもの研究所の生物を中心に、複数の生きものを同時進行で観察しているので、飼育日記ネタには困りません。
むしろ、少しずつ備忘録的に書き出していかなければ後でまとめきれなくなりそうです。
さて、今回はちょうど1週間前に誕生の瞬間?を目撃して成長の経過観察をしている謎の多毛類?の話題です。
(多毛類とはゴカイの仲間)
昨日の姿です(100目盛り=2㎜)
冷蔵庫の中(7℃)で随分成長しました。
そろそろ餌をどうしたらよいものか…
本種は一般的な多毛類と比べると体のつくりがシンプル。
頭部には触手やヒゲはなく、疣足もなさそう。剛毛も目立ちません。
詳しいことはわからないものの、発生過程や全体の印象から原始環虫類と呼ばれていたムカシゴカイの仲間じゃないかと推理していますが…どうでしょう?
ややこしい分類が苦手な方はカワイイ表情を見てお楽しみ下さい。
以下の画像は本日の姿。
目に見えて成長する姿は愛おしくなるほど。
あぁ眼点がやっぱりかわいい。
今日はシャーレの中で粘膜でトンネルを作って行き来している姿を確認。
砂をひいたら潜りそうです。
体節は21節あり、よく見ると短い剛毛が生えていることがわかりました。
おそらく、深海底引き網で採集した中に紛れ込んでいたものだと思いますが…種類を特定するのはなかなか難しそうです。
では、また。
追記)7月27日 多毛類の研究者に問い合わせたところ、イトゴカイ科の幼若個体ではないかとの返答をいただきました。現時点では種類までは特定できませんが、すっきりしました。