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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ヤマトトックリウミグモが餌を食べた!?

ウミグモという生物がいます。

このウミグモはクモの仲間ではなく、海産の節足動物の1グループです。

長い脚が特徴的で、脚だけに見えることから、「皆脚類(カイキャク類)」とも呼ばれています。

体は頭部・胸部・腹部の3つに分かれていて、3対の歩行肢が胸部から出ていますが、体(胴体)のスペースがあまりに少なくて消化器官や生殖巣など内臓の多くが脚の中にまで入り込んでいるほど。

ヘンな生きものです(笑)

 

今朝、へんな生きもの研究所のアパート水槽にヤマトトックリウミグモを展示しようと、別の水槽から引っ越しさせました。

移動後にふと、水槽をのぞくと…

おぉ!ヤマトトックリウミグモが餌を食っている…!?ではないですか!

初めて見ました。

飼育していてもこれまで何を食べているのかわからなかったのですが、ヤドカリの貝に付着したイソギンチャクに食らいついているじゃないですか!

興奮しました!

手元にカメラがなかったので、ケータイで撮影…少しボケボケですが。

何て言うか、食うぞという気迫すら感じられる…ような。

ウミグモはイソギンチャクにかなりしっかりと食らいつくほどで、ヤドカリが動き回っても簡単には離しません。

まぁ、正確には噛みつくといったニュアンスではないと思いますが…

 

ちなみに、この↓画像は、以前撮影した別の個体(抱卵中)のものです。

矢印で示したY字に切れ込んだ部分が吻の先端(口)です。

ここで噛みつく?挟む?かたちになって捕食していたように見えました。

餌が特定できればヤマトトックリウミグモの長期飼育、繁殖や幼生の飼育にも光が差すかも知れないのでワクワクします。

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