LANGUAGE
本日は休みでしたが、イシガキウミウシが入館したとの連絡が！ヒトエガイとイボベッコウタマガイを捕ってくれた漁師さんからのまたまた嬉しい贈り物とのことです。
おぉ、ケータイに送られてきた画像を見ると、これはかなり大きいね。
ところで、ウミウシは種類によって餌となるものが様々な上に、何を食べているのかわかっている種類が少ないので、飼育はなかなか難しいのが現状。
このイシガキウミウシは何を食べているのでしょうか？
そのヒントを探しに、夜の水族館へ行ってきました。カラダのサイズが大きいから、きっと大きなヒントが落ちているはず！
ビンゴ！予想通りです。ヒントが落ちていました。私が探していたのは、これ ↓ ウミウシの便（うんこ）だったのです。
出たものを見れば、何を食べたかわかるかも、です。それにしても立派なうんこ(笑)
色は緑褐色で、顕微鏡で見ると比較的大きさのそろった球形の物体がぎっしり。これはいったい…？
例えばヤギ（刺胞動物）を食べれば、消化されなかった骨片が見えるはずですが、そういったものは一切なく、直径4μm(0.004mm)ほどの球体が見えるだけ、これ、何だろ？
顕微鏡観察以外に匂いも嗅いでみます。うん、悪くはない香りだな。
かすかに磯の香りのような、海苔の佃煮ような甘みを感じる匂い…
最後に思い切ってちょっとなめてみました。
意外にもかすかな甘みも感じて、冗談抜きでご飯にのせたら食べられそう(笑)
結局、今夜は答えが出ませんでしたので、残りはアルコール固定して帰宅します。
全体の印象では藻類っぽいのですが、同じ属のウミウシ（クロシタナシウミウシ）ではクロイソカイメンを食べる種類がいるので、これはカイメンの残渣なのかなぁ。
さぁ、イシガキウミウシは何を食べているのでしょう？
