コクチフサカサゴの目の上に何やらヘンなものが付いているのを見つけました。…どうやら寄生虫のようです。
引き抜いてみました。
先端は木の根っこのような感じで、意外と肉の奥まで入り込んでいます。それにしてもこのバネみたいなクルクルは一体なんでしょうか?
調べてみると、この寄生虫はどうやらメダマイカリムシ、寄生性のカイアシ類のようです。
カイアシ類はソコミジンコなどプランクトン生活を送る種類も多いのですが、こいつのように寄生生活をする種類もよく知られています。
どこかどうなっているのかわかりにくい体制ですが、根っこのような部分が頭で、ソーセージみたいな部分が胴。二対のクルクルは卵嚢だとのこと。
つまりメダマイカリムシのメスだったのですね、こいつは。
頭部をアップするとなかなかエイリアンチック。
メダマイカリムシはその名の通り、魚の眼の角膜に穿孔し、眼球奥壁に根っこのような頭胸部突起を広げて体液を吸うそうです…。