11回目の今回は知る人ぞ知る、人気の魚「ボロカサゴ」に似ている「ホウセキカサゴ」についての話です。
まずボロカサゴですが、体の多数の皮弁や虫くい模様からボロボロに見えるということで、名付けられたと言われています。
しかし、ボロボロというよりむしろおしゃれさがあると思いませんか?
しかも黄、紫、赤など体色の個体差も大きく、まさに「カサゴ界のおしゃれ番長」と言っても過言ではありません。
ちなみに、この姿は海藻に擬態するためと言われています。
そして今回の主役は「ホウセキカサゴ」
姿はボロカサゴによく似ていますが、皮弁の少なさなど少し異なります。
きれいなオレンジ色で、なんとも気品がありますね!
この子の可愛いところは普段ほとんど動かないのに、餌を持っていくと、顔をこっちに向けてすぐ反応するところ。
よーく見て、一瞬のうちに・・・
一飲みにして食べます。
その後はご満悦のようで、また動かなくなります。笑
そして気付いた方もいるかもしれません。
色が薄れていることに。笑
写真は同一個体ですが、なんと入館当初の濃いオレンジから約1ヶ月で桜色に変化していっています。
理由は全くの謎ですが、脱皮の影響かもしれません。
ボロカサゴもホウセキカサゴも脱皮をする魚なのです。
たまにこうした脱皮跡がところどころに付着しています。
この脱皮と共に、周りの色に合わせて体色を変化させているのかもしれません!
【飼育研究部 やまおか】