皆さんこんにちは、ともちゃんです。
先日のセイウチの爪についての飼育日記にご質問がありました。
「セイウチの爪の手入れ(切ったり)はしていますか??」という質問です、ありがとうございますm(__)m
鳥羽水族館ではセイウチの爪に関しては何もしていません。
「何もしていない」と言うと、少し語弊があるので詳しく説明すると…。
そもそもセイウチは爪を使う頻度が少ないです。
先日の飼育日記に書いた通り、せいぜい体を掻く時ぐらいしか見た事がありません。
例えば、ゾウのように爪(蹄)のケアを入念に行ったり、アザラシのように爪が伸びることで他個体との闘争時にケガへと発展するケースでは、爪を切ったり削ったりすることが必要になってきます。
セイウチは後肢の爪は長いですが前肢の爪は短く、他個体との争いの時にも「爪を使って攻撃する」ことはありません。
もちろん日常的に爪のチェックは行っています。
折れていたり剥がれていたりすれば、細菌感染につながる可能性もあるので、投薬や塗り薬で対応することもあります。
動物種によって日常の接し方や心身のケアは多様です。
セイウチたちの生活の質を高めるため、ともちゃんの模索は続くのです。
【飼育研究部 ともちゃん】