熊野灘の水深200mで採集したヒメエンコウガニの第1触角についていた謎生物「カニのヒゲボンボン(仮称)」。
最近、頻繁に紹介していますが、この生物はアミヤドリムシ類の一種で、未記載種である可能性も高いことがわかりました。いずれ種類を特定しなければいけませんが、カニ共々状態は安定しているので、まずは水槽内で生態データを集めるために飼育継続中です。
6/27に発見してから毎週記録写真を撮っていますが、体の中の卵が少しづつ成長しているように見えます。また、体の形が少しずつ変化しているのが興味深いですね。
ヒゲボンボンは脚でカニの触角をしっかりとつかんでいると思われます。下の画像だと頭(前方)を下に向けた格好になります。
この仲間の生態情報はとても少ないので、水族館での飼育記録が貴重なデータになるはずです。
このまま幼生も観察できたらさらに素晴らしいので、引き続き挑戦します(笑)。お楽しみに。
【飼育研究部 森滝丈也】