どーも。釣りバカ飼育員のつじです。
10数年前、まだ僕が小学生だった頃。すでに僕は釣りバカだったのですが、
当時真剣に読んでいたマンガがありました。
「釣りキチ三平」 もうだいぶ前のマンガですね。
その中で「アユカケ」という魚が出てくるのです。
アユカケ:Cottus kazika
姿形はカジカにそっくりな魚です。川の中流域に生息し、瀬の流心を好む魚です。
エラぶたの後縁に4本の棘があるのですが、
「釣りキチ三平」の中で、その棘でアユを引っ掛けて捕食するから
名前がアユカケだ、っと紹介されていたのです。
見たい!!という思いが募ってはや十数年。
各自治体で絶滅危惧種などに登録される希少な魚なので、出会う機会がありませんでした。
それが先日、、、鳥羽水族館に漁師さんから連絡が入り・・・アユカケ搬入!
初対面。感無量です。
1週間ほど水槽に慣らして、満を持しての給餌です。
はたしてエラで引っ掛ける捕食行動は見られるのか!?
アユに似せてキビナゴを給餌棒で送り込む。
キビナゴが水中に入るとすかさず反応し、捕食態勢に。
下から突き上げるように、一気に食らいつきます。
キビナゴを丸のみして捕食完了。
一連の動作から・・・エラで引っ掛けてはいません(笑)
まあ、予想はしていたのですが、
食い上げるときに、偶然エラに引っ掛かったところを昔の人が見たんでしょうね。
給餌をして一つわかったことが。
それは捕食態勢に入ると、エラぶたを動かす呼吸運動を静止すること。
余分な水流を起こしてターゲットに違和感を与えないようにしているんだと思います。
今は予備槽で飼育しているので、残念ながら展示はしていません。
アユカケの話、釣りバカの話、が気になる方は釣りバカ飼育員のつじまでお気軽にどうぞ(笑)